涙の王子
柏木ハル。
あたしと同じ、高校2年生。
1年のときクラスが一緒で一番仲が良かった友達。
「どうしたの?って新しいクラス見てたんだよ!」
ああ、そっか・・・。
あたし授業さぼってたんだ。
「んで、あたしの何組だったか分かる?」
「ミヅは3組だよ!あたしは1組!離れちゃったねぇ~・・・」
ハルはちょっと悲しそうにあたしを見ながら笑う。
「ショックだね。また一緒と思ってたのにね。」
あたしは背伸びをしながら言った。
「そろそろ新しいクラス行った方がいいかな?」
「そうだね、行こうか・・・」
あたしとハルは今、裏庭にいた。けどさすがに2年になっていきなり
サボるなんてできない。
あたし達は新しいクラスへと行った。
――――・・・
「それじゃあ、1組ここだから。じゃあねミヅ。」
廊下を歩いてまずあるのが1組だからハルは教室へと入っていった。
でも、1組がここっていうことは3組はもうちょっと奥にあるよね?