蘭蝶Ⅲ【完】
あたしがお昼寝をして、目が覚めたら母はいなかった



テーブルに紙が置いてあったけど幼いあたしは字が読めず、ただただ泣いていた



夜に父が帰ってきて、紙を見せると父がこう言った




父「お母さんはもう戻ってこない」




そのときは訳が分からず、大泣きをしていた



ただ、理解できたのが――母はもういない



それから…5、6歳の時かな?

お父さんが、再々婚をした



それが…今の母親



でも、今のお母さんは暴力が激しかった


機嫌がわるいとすぐにキレ、殴る


それも、お父さんにバレないようなとこばかり


そして、お母さんには前の家庭で子供がいることを知っていた


でも、そのせいであんなことを言われるなんて思ってなかった…








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