蘭蝶Ⅲ【完】
母「…やっぱり…」



お母さんがボソッと呟いたのを、理事長は見逃さなかった



來「どうかしましたか?」

母「あ、いえ…別に、何でもないです」



お母さんがちょっと焦った感じで答えた



來「それでは、明日からご登校ということでお願いします」

母「分かりました。それじゃあ失礼します」



あたしとお母さんは、家まで帰った


その間、お互い何も話さないでいた

あたしも、お母さんもずっと考え事をしてて…



その日の夜、お母さんに呼び出された



千夏「どぉしたの?」



ほんとは、何で呼び出されたかなんか分かってた

でも、あえてとぼけて分からないふりをする

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