蘭蝶Ⅲ【完】
母「あの学校に、あたしの前の娘がいるのは分かったでしょ?」

千夏「…うん」



すると、母はいきなりこう言い出した



母「あたし、あの子嫌いなの。

生意気だし、言うこと聞かないし、役に立たないし…

それに、あたしの家を勝手に出て西條家に行ったのよ?

しかも、あの西條財閥と西條組のところへ…」




え…?

西條財閥…?

西條組…?


それって、どちらも有名な財閥と組みじゃ…

お母さんは、すごく悔しそうな顔をして言った



母「あたしより立場が上なんて…ほんと、ムカつく奴だわ。

それで…千夏?

あたし、あの子をとことん痛めつけてやりたいの。

言ってる意味、分かるわよね?」




ニコリと笑いかけながらお母さんが言った


つまり…あたしは、桜を痛めつける道具になれ


と言うこと


それは、お母さんの口から言われなくてもすぐ分かった
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