蘭蝶Ⅲ【完】
あたしは、千夏の過去を黙って聞いていた


そして…驚きのことを言われる



千夏「ほんとは昨日、冷蔵庫の食材に毒を混ぜに来たの…」

桜「…え…!?」




毒…!?


あたし…殺されるところだった…?


いや、下手したら皆も殺されるとこだったかも…



千夏「お母さんに言われてね。…でも、今回は迷った。

本当にこんなことしてもいいのか…

だから、その心の迷いのせいで捕まったのかもね。

これが、あたしの全て。

どう?呆れたでしょ?」



千夏が自嘲気味に笑った



千夏にそんなことがあったんだ…

そして、あいつを許せないという思いが強まった


あの人は…千夏までも、汚そうとした



桜「…本当は、ホッとしてるんじゃないの…?」

千夏「…そうよ…確かに、ホッとしたわ。

いくらお母さんの命令でも…人殺しはやりたくなかった!」





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