蘭蝶Ⅲ【完】
そういうと、千夏はまた静かに泣きはじめた



千夏「あはは…あたし、どうしたんだろうな~!

こんな泣くような子じゃなかったのに…!」


桜「泣きたいときは泣けばいいよ。

別に、無理して我慢することはないんだから…ね?」


千夏「…ふぇっ…うわぁーん!」



千夏が、糸の切れたかのように声をあげて泣いた



桜「よしよし…」


あたしは、宥めるように頭をなでる


千夏も…つらかったんだ


そんなことも知らないで千夏と対立して…

馬鹿みたい



桜「千夏…ごめんね…」

千夏「何で…桜が謝るのぉ…!桜は悪くないじゃん…」




千夏が泣きやむまで、ずっと頭をなでてた


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