蘭蝶Ⅲ【完】
晴人「あんとき意地張ってたのも俺だし、悪かったのも俺だ。

だから、…陸は謝るなよ…」


陸「フッ…お前、変わらねぇな…」



晴人の謝るときの顔を見て、思わず笑ってしまった

晴人は、謝るとき右耳を触る

その癖が、まだ残っていたから…


晴人「あ?」


晴人自信はその癖を自覚していない


陸「耳。謝るとき、右耳を触りながら謝るのがお前の癖だろ?」

晴人「…俺、そんなことしてたか?」

陸「あぁ。ばっちり」



こういうところが面白い

晴人は、見た目は不良だけど中身は全然変わってなかった



晴人「あーぁ…ちょっと、いや、かなり?

調子狂ったわぁー」


そう言うと、その場に寝転がった


陸「んだよ、ソレ」


俺も隣に寝転がる
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