蘭蝶Ⅲ【完】
千夏「あはは。桜って面白い」


そんな呑気に笑ってる千夏をギロリと睨む



千夏「ごめんごめん。もうからかわないからさ」

桜「誰にも言わないでよ」

千夏「分かってるって。

あたし以外に知ってる人いるの?」

桜「いないよ」

千夏「へ~じゃあ知ってるのはあたしだけか」



そうだ…

あたし、今まで誰にも言ってなかったんだっけ



千夏「応援するから、頑張ってね」

桜「…ありがとう」



あたしたちの恋バナ(?)が一段落すると、

あたしたちを探してる声が聞こえた



桜「呼ばれてるみたいだし、行く?」

千夏「そうだね」


そう言って皆のもとへ戻る


悠「あ、いました」

桜「探してたー?」

陸「『探してたー?』じゃねぇよ。

いつの間にかいなくなってるし」

桜「ごめんごめん」


笑って誤魔化しながら、ふと思う

あたしたち、特攻服で恋バナしてたんだ…と

うん。なんかすごいね

なんて一人で関心してると、頭を叩かれた


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