蘭蝶Ⅲ【完】
でも…

陸や翔太に応援を求めるわけにもいかない

あっちもあっちで、まだ決着はついてないから


あっちが終わるまで時間稼ぎ…?


そう思い、時間を稼ぐため口を開こうとしたら――――――




「あれぇ~?こんなところでも戦いがあったのぉ?

しかも、桜と海斗君じゃない~?」




え…?

この声は…

そう思い後を振り向くと、千夏が立っていた―――



千夏に気付くと、二人ともサッと礼をした



「お嬢…何でこんなところに…」


千夏「どぉしても気になっちゃって、

見に来ちゃったのぉ。

それで、人がいなさそうなところに行こうと思ってここに来たら

皆がいたってことぉ」



そう言いながら千夏はあいつらのもとへ歩いていく


一瞬だけ目が合ったとき


『アホ』


と目が言っていた





< 475 / 516 >

この作品をシェア

pagetop