蘭蝶Ⅲ【完】
桜「ふぅ…終わった…」



ちょっと時間がかかったけど、あたしたちが倒すべき人は倒した

あとは……千夏


千夏の方を見ると、まだ戦いの途中だった

お互いの実力が均衡してて、どちらも一歩も引かない


戦いながら得た情報によると、

千夏に武術などを教えたのは“きいにぃ”らしい

“きいにぃ”は自分の持ってるものを全て千夏に叩きこんだ

結果、二人の実力は同等になってた

というのがこの戦いで分かった


あっちも片付いたらしく、陸と翔太がこっちに駆け寄ってくる



陸「悪い。ちょっと手こずった」

桜「大丈夫。こっちも今終わったから」

翔太「あの、高松さんの援護に行かなくていいんですか…?」

桜「うん。あれは、二人の間で決着をつけることだから」



翔太の質問に答えつつ、あたりを見回す


桜「…あった」



目的のものを見つけて、そこで目を止める
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