センセイと一緒 ~feel.Naoki~
15分後。
二人は学校近くの公園のベンチに座っていた。
既に辺りは暗く、街灯が公園の遊具を白く照らしている。
落ち込んでいる鈴菜の横で直樹は腕を組み、うーんと何やら考え込んでいる。
「4つ、か。ひとつふたつならすぐに思い浮かぶけど、4つだと迷うな」
「……」
何も言えない。
というか一体何を要求されるのか。
と青ざめる鈴菜に、直樹は苦笑した。
「安心して。変なことは言わないから」
変なこと、って……
ますます不安になる。
と背筋を強張らせた鈴菜の手を、直樹がそっと掴んだ。
その温かさにドキッとする。