センセイと一緒 ~feel.Naoki~
直樹はくすりと笑い、もう片方の手で鈴菜の頭を撫でた。
……その、愛しげな優しい手付き。
鈴菜は自分の心臓が壊れてしまうのではないかと思いながら、直樹をじっと見つめていた。
「三つ目。携帯のアドレスを交換したい。まだしてなかったよね?」
直樹は言い、ポケットから自分の携帯を取り出した。
鈴菜もポケットから携帯を出した。
お互いのアドレスを交換し、登録する。
画面に表示された『笠原直樹』の文字に、鈴菜はじわりと胸が温かくなるのを感じた。
なんだか、嬉しい。
「……俺、けっこうメール魔かも。鈴菜は返せるときに返してくれればいいから」
「そ、そうなの?」
「おやすみメールは必須だけど、それ以外は鈴菜の都合に合わせてくれていいよ」
おやすみメールは必須らしい。
なんだか本当に恋人同士みたいだ。
実際そうなのだが。
頬を染めた鈴菜に、直樹は続けて言った。