センセイと一緒 ～feel.Naoki～

直樹は言い、再び鈴菜の唇に口づけた。

直樹の指が鈴菜の顎を掴み、唇を軽く開かせる。

唇の隙間から、柔らかく熱いものが鈴菜の口の中に忍び込む。

……これまでのキスとは違う、深いキス。

その熱さに、その情熱に、鈴菜は頭がぼうっとしてくるのを感じた。


「……ぁあっ、は……っ」


うまく息ができない。

直樹の唇は次第に深く激しくなり、鈴菜は縋りつくように直樹の服を握りしめた。

直樹はそんな鈴菜の腰の後ろに手を回し、ぐっと強く抱き寄せる。

甘く爽やかな柑橘系の香りが鈴菜の全身を包み込む。

……もう、何も考えられない……

やがて唇が外され、ぐたっとした鈴菜を直樹がぎゅっと抱きしめた。


「ごめん、鈴菜。俺、つい……」

「……っ」

「君とキスしてると、何も考えられなくなる。君をもっと知りたい、君がもっと欲しいって……それだけしか、考えられなくなる……」