センセイと一緒 ~feel.Naoki~
「……っ」
鈴菜は頬を染め、大きく息をついた。
この頃、自分を見る直樹の視線が前とは変わって来たような気がする。
熱い、というか……切なげ、というか……。
キスの時間も次第に長くなり、最近は鈴菜がぐたっとしてもなかなか離してもらえない。
『あいつも健全な男子高校生だからね。ま、鈴が嫌がることをする奴じゃないと思うけど。覚悟はしといた方がいいかもよ?』
なぜか和泉の言葉が脳裏をよぎる。
……健全な男子高校生。
さすがに鈴菜もそういったことについて全く知らないわけではない。
けれど。
――――まだ、あまりこの先を考えたくない。
恐いというか……
不安というか……。