センセイと一緒 ~feel.Naoki~
こんなことを姉に相談したことはないが、姉なら相談に乗ってくれるかもしれない。
鈴菜はがばっと起き上り、姉を見上げた。
「ね、ねえ、お姉ちゃん」
「なぁに? 鈴菜」
「あ、あのね……」
鈴菜は意を決し、直樹とのことについて話し始めた。
10分後。
鈴菜の話を聞き終えた姉は、ふむふむと頷きながら鈴菜を見た。
「なるほどね。まさに乙女の悩みって感じね」
「……」
「初々しくていいわねー。私にもそんな時代があったはずなんだけど、忘れちゃったわ、あはは」
姉は今、25だ。
忘れていい年齢ではないと思うのだが……
と内心で思う鈴菜に、姉はひとつ息をついて言った。