センセイと一緒 ~feel.Naoki~




……どうやら自分は何も知らなかったらしい。

というかこういう知識は、男性と結ばれれば自然に身に付くものだろうか。

うーんと頭を抱え込んだ鈴菜に、姉は少し笑って言った。


「……まぁでも、話を聞く限り、あんたの彼氏はあんたのことを大事にしてると思うわ。今時の高校生にしては珍しいわよ」

「……うん……」

「だからあんたも、怖がらないで全てをさらけ出してみればいいんじゃない? きっとその彼氏なら、あんたの全てを受け止めてくれるはずよ?」


姉の言葉が鈴菜の胸に広がっていく。

全てを受け止めてくれる……。

本当にそうなればどんなにいいだろう。

鈴菜はひとつ息をつき、ごろんとベッドに横になった。


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