センセイと一緒 ~feel.Naoki~
<side.直樹>
23:30。
直樹は2階の自室の机で問題集を解いていた。
開いているのは物理の問題集だ。
「……」
……どうも集中できない。
直樹はペンを置き、大きく伸びをした。
集中できない原因はわかっている。
直樹は携帯を手に取り、開いた。
鈴菜から届いた『おやすみ』のメールをもう一度読み返す。
「……鈴菜……」
直樹は目を瞑り、大きなため息をついた。
公園で抱きしめた時の鈴菜の感触が、忘れられない。