センセイと一緒 ~feel.Naoki~
日曜日の午前。
鈴菜はベッドの中で頭を抱えていた。
昨日も一日中、直樹からメールや電話が来ていた。
……このままでは、まずい。
あの勉強合宿の時。
直樹が勇気を出してくれたように……
自分も勇気を出さなければならない。
でないと、この恋を失ってしまう。
「……直樹……」
鈴菜の脳裏に直樹の顔が浮かぶ。
……それだけは、耐えられない。
――――直樹が好きだ。
誰よりも、何よりも……。