センセイと一緒 ~feel.Naoki~
14:30。
鈴菜は生物の問題集を鞄にしまい、教室を出た。
直樹はこれから、同じ教室で16時まで物理の講義を受ける予定だ。
直樹と話すのはその後の方がいいだろう。
1Fに降りると、佑一がドアのところに立っていた。
鈴菜の姿を見つけ、足早に歩み寄ってくる。
「悪いねー、森下さん」
「本屋は見つかった?」
「あぁ、この先をちょっと行ったところに大きな本屋があるみたいなんだ。まずはそこへ行ってみようか?」
佑一は表の通りを指差し、言う。
鈴菜は頷き、佑一に続いてドアを出た。