センセイと一緒 ~feel.Naoki~
直樹はそのまま、鈴菜を引きずるように歩き出した。
唖然とする佑一をその場に残し、鈴菜は直樹に腕を引かれるまま歩き出す。
直樹は物凄い力で鈴菜を引きずっていく。
「……ちょ、ちょっと待ってよっ」
「……」
「直樹っ!?」
鈴菜が呼んでも直樹は聞こえない様子ですたすたと歩いていく。
この様子は尋常ではない。
鈴菜は内心で青ざめながら、必死に声を上げた。
「……な、直樹っ……ねえっ」
……と。
ふいに直樹が足を止めた。
ぐいと鈴菜を引き寄せ、繁華街の脇の路地裏に引きずり込む。
はっと顔を上げた鈴菜の唇に、直樹の唇が降ってきた。