センセイと一緒 ~feel.Naoki~



「……そうだよ。俺がそう仕向けたんだ。君を騙してでも、俺は君が欲しかった」


言葉とともに直樹の唇が鈴菜の唇に触れる。

……奪うような熱い口づけ。

しかしどこか切なさを感じる。

――――それは直樹の感情なのだろうか。

鈴菜は混乱したまま、呆然と直樹の唇を受けていた。


「俺は君を手に入れる。……何をしてでもね」


直樹は鈴菜に口づけながら、鈴菜の背に腕を回した。

はっと息を飲む鈴菜の膝裏にもう片方の腕を回し、さっと鈴菜を抱き上げる。

羽根のような鈴菜の躰は、抵抗する間もなくふわりとベッドの上に横たえられた。

とっさに身をよじらせた鈴菜の腕を、直樹が掴む。

その瞳に揺らめく、焼けるような熱情と、切なさ。

鈴菜はなぜか目頭が熱くなるのを感じた。



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