センセイと一緒 ～feel.Naoki～

「こんな汚い心の自分は嫌だなって思うけど、……それでも直樹が好きなの」

「……鈴菜……っ」

「おんなじだね、私達。……自分が汚いってわかっていても、もうどうしようもないくらい、好きでたまらない……」


鈴菜がそう、呟くように言った瞬間。

直樹の腕が鈴菜を折れんばかりに抱きしめた。

……その腕が、肩が、震えている。

二人の心を一つに合わせるかのような、熱い抱擁。

やがて落ちてきた優しい口づけに、鈴菜はそっと目を閉じた。