センセイと一緒 ~feel.Naoki~
全てを曝け出した直樹を、鈴菜は受け入れてくれた。
同じだよ、と……
あの優しく澄んだ瞳で、言ってくれた。
きっと、直樹が知らないところで……
鈴菜も直樹と同じように、嫉妬に駆られたり、傷ついたりしたのだろう。
……そう、自分たちは同じなのだ。
お互い好きになればなるほど、不安になってしまう。
「鈴菜……」
もっと、強くなりたい。
不安に溺れるだけでは何も解決しない。
今回、鈴菜が直樹の心を救ってくれたように……
自分も鈴菜の心が護れるくらいの強さを持ちたい。
直樹は鈴菜の髪をそっと撫で、再び優しい口づけを落とした。
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