センセイと一緒 ~feel.Naoki~
五章
1.ランクアップ?
12月上旬。
鈴菜は進路指導室で沢村先生の面談を受けていた。
沢村先生はペンを片手に、鈴菜の成績表と模試の結果をチェックしていく。
「K大学はA判定ね。この調子でキープよ、森下さん」
「はい」
「でも……うーん……」
沢村先生は腕を組み、首を傾げる。
鈴菜は眉を上げた。
「……先生?」
「あー、いや、なんというかね。多分このままいくと、K大は楽勝よ。というか、もう1ランク上げてもいいかもしれないぐらい」
「……え?」