センセイと一緒 ~feel.Naoki~
……小学校二年。
何かが……あったような……
と首を捻る鈴菜に、直樹が苦笑して言った。
「実はその頃、鈴菜と会ってるんだけど。覚えてない?」
「……?」
「ほら、桜羽小の図書館で。英語の本を読んでた俺に、君が……」
「……」
鈴菜は考え込んだ。
……必死に記憶の中を探る。
そして、しばしの沈黙の後。
「あ――――!?」
鈴菜は叫び、直樹を見た。
直樹は面食らったように鈴菜をまじまじと見る。
鈴菜は目を見開き、じっと直樹の顔を見た。