センセイと一緒 ~feel.Naoki~




何も言えない。

頬を真っ赤に染めた鈴菜の肩に、直樹はそっと腕を伸ばした。

横から鈴菜の躰を静かに抱きしめる。


「あの時からずっと好きだった。……君が」

「……直樹」

「そしてずっと、これからも。俺は君だけを見つめていくよ。だから鈴菜も、俺だけを見て?」


言葉とともに優しいキスが降ってくる。

鈴菜は直樹の腕に手を伸ばし、そっと目を閉じた。




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