センセイと一緒 ~feel.Naoki~
3.一緒の未来へ
それから二人はリビングで19時まで勉強した。
――――そして19:00。
二人はキッチンに立ち、夕飯の準備に取り掛かった。
「直樹って料理できるの?」
と聞いた鈴菜に。
直樹は冷蔵庫から野菜を出しながら言った。
「うちは両親共働きだからね。基本的に、自分で食べるものは自分で調達してる」
「……えっ……」
「といっても外食ばかりだと飽きるから、半分ぐらい自炊かな。たまに沙月と一緒に食べたりもするけど、基本的には個別だね」
と言いながら、直樹は料理鋏を片手にニンジンの頭をスパッと落とした。
……なんというか、とても大胆な切り方だ。
驚く鈴菜に、直樹は少し笑って言う。
「昔、アメリカにいたからね。どちらかというとアメリカ式かな?」
「……そ、そうなんだ」