センセイと一緒 ~feel.Naoki~



翌日。

家に帰った鈴菜は、リビングで両親と向かい合っていた。


「……なんだ、話って?」


父は訝しげに首を傾げる。

鈴菜は両親の顔をちらちらと見ながら口を開いた。


「あ、あのね。……例えば、なんだけど……」

「……?」

「例えば、第一志望をK大じゃなくってN大にしたいって言ったら……怒る?」


鈴菜は両親の顔を見ながら、恐る恐る言った。

両親は鈴菜の言葉に驚いたように顔を見合わせた。

……やっぱ、ダメかも……

と内心がっくりしかけた鈴菜に、しかし意外な返事が返ってきた。


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