センセイと一緒 ~feel.Naoki~
4.貴方と一緒なら・・
翌月。
1/15。
鈴菜はK大学でセンター試験に臨んでいた。
「……うーん……」
鈴菜は必死にペンを走らせた。
これまで勉強したことを答案用紙に全て吐き出す。
この後、2月に入試があるが、そもそもセンター試験がある程度できていないと足切りされてしまう。
「……」
昨日も深夜まで、直樹は鈴菜の勉強に付き合ってくれた。
直樹の好意を無駄にするわけにはいかない。
もうずっと長いこと、直樹は鈴菜の勉強の面倒を見てくれた。
直樹の期待に応えたい。
――――直樹と一緒の大学に行きたい。
鈴菜はカリカリとペンを走らせた。
これが終われば、あとは入試だけだ。
未来への第一歩。
鈴菜はかつてない集中力で問題を解いていった。