センセイと一緒 ~feel.Naoki~
そして2月。
N大の入試を翌日に控えた日の深夜。
鈴菜はN大の近くのホテルで直樹とともに勉強していた。
明日は朝から試験だ。
「……この線分AとBを内分する点Pの座標は……」
鈴菜は罫線ノートを前に数学の問題を解いていた。
……もう、こうなれば頑張るしかない。
その向かいで、直樹も問題集に向かっている。
「……鈴菜、もう少ししたら寝ようか。きちんと睡眠を取っておかないとね」
「うん」
直樹が隣にいるだけで、物凄く心強い。
鈴菜は頷き、再びノートに視線を戻した。