センセイと一緒 ~feel.Naoki~



そして、3月上旬。

鈴菜は直樹とともに、N大の合格発表を見に来ていた。

鈴菜は人文学部、直樹は教育学部の合格番号をチェックしていく。

……そして、数分後。


「……あった!」


鈴菜は人文学部の合格者一覧に自分の番号を見つけた。

声とともに、思わずはぁと肩を下ろす。

……よかった。

と、その肩を直樹がぽんと叩く。


「あ、直樹。どうだった?」

「受かってたよ。鈴菜も無事、受かったみたいだね?」

「うん。……いろいろありがとね、直樹」


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