センセイと一緒 ~feel.Naoki~
「特進でついていくなら頑張らないとね? 辛いかもしれないけど、この夏が勝負だから」
「……うぅっ……」
「大丈夫だよ。森下さんならきっとできる。俺も応援するから。一緒に頑張ろう?」
そう言ってくれるのはありがたい。
もちろん、直樹が教えてくれるのはありがたい。とてもありがたい。
しかし。
まだ補講が始まったばかりなのに、今からこんなに摩耗して大丈夫だろうか?
やはり自分に特進はハードルが高すぎたのではなかろうか?
鈴菜は内心で盛大なため息をつきながら、再び視線をノートに戻した。