センセイと一緒 ~feel.Naoki~
『気にしないで。俺がしたくてしてるんだから。それに俺も森下さんに教えることで復習になるしね?』
あの爽やかな微笑みを前にすると鈴菜は何も言えなくなってしまう。
……つい惹きこまれてしまう、あの微笑み。
一緒に居ればいるほど、鈴菜は直樹に惹かれていく。
2年の時とは比にならないくらい、どんどん惹かれていく……。
――――あの、修学旅行の時のキス。
抱きしめられた時の胸の高鳴り。
鈴菜と呼んだあの声。
忘れなければ、と思っても……
つい思い出してしまう。
なぜ、あの時自分にキスしたのか。
それを聞きたい、と……思ってしまう。