センセイと一緒 ~feel.Naoki~
やはり男性はああいうグラマーな体型の女性に惹かれるのだろうか。
鈴菜は先月の勉強合宿でのことを思い出した。
……直樹は見ていない、と言っていたが……
もし、見えていたのだとしたら。
痩せぎすの鈴菜の躰を見て、直樹はどう思っただろうか。
「……っ」
って自分は一体何を考えているのか。
と思いつつも、一度思ってしまうと頭から離れない。
ずーんと落ち込んだ鈴菜に佑一が慌てて言う。
「ま、でもそれは個人の趣味だからさ? 人によって違うから、あまり気にしない方がいいよ?」
「……そうなのかな?」
「そうだよ。……っと、机の主が帰ってきたよ。じゃあオレ、そろそろ行くね」
ばさっとアンケートの束を机に置き、佑一は席を離れた。
それと入れ替わりに、直樹が机の方へと歩いてくる。
その怪訝そうな目に、鈴菜は内心で首を傾げた。