センセイと一緒 ~feel.Naoki~
「16:30からって聞いてるから、そろそろだと思うんだけど……」
「じゃあ弓道場の方に行ってた方がいいんじゃないのか?」
「そうだね。じゃあね、お兄ちゃん!」
沙月は軽い足取りで弓道場の方へと歩いていく。
直樹はため息交じりにその背を見送った後、バス停の方へと足を向けた。
見ると。
バス停の前の椅子に鈴菜が座っている。
何かをじっと考えているような、その横顔。
昔と変わらない、その横顔……。
直樹は鞄を持ち直し、バス停へと駆け寄った。
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