センセイと一緒 ~feel.Naoki~
あと3分ほどでバスが来る。
鈴菜ははぁと息をつき、バスが来る方角を眺めていた。
……校門のところにいた、髪の長い女の子。
通り際にちらっと見たが、かなりの美少女だった。
この近くの女子高の制服を着ていたので、多分高校生だろう。
「……」
とても女らしい雰囲気だった彼女。
体型は鈴菜と同じくどちらかというと華奢な感じだったが、清純な女の子という感じだった。
鈴菜ははーっと息をつき、膝の上に乗せた鞄に額を押し付けた。
……グラマーでもなく、かといって女らしさもない自分。
このままではまずいような気がする。
しかし、女らしさを身に付けようにも何をどうすればいいのか全く見当もつかない。
と、肩を落とした時。