センセイと一緒 ~feel.Naoki~
翌日の昼。
鈴菜は中庭でランチを食べながら、和泉にこの一か月のことを報告していた。
夏休みはずっと補講だったため、あまり和泉と会う機会がなかった。
和泉はふむふむと頷きながら話を聞いていたが、鈴菜の話が終わった後、楽しげに笑った。
「へー。やっぱ特進は大変だね~」
「……うん」
「でさ。笠原とはどうなってんの?」
和泉の言葉に、鈴菜はうっと喉を詰まらせた。
和泉はニヤニヤ笑いながら鈴菜の顔を覗き込む。
「時間の問題かなーって思ってたけど。まだハッキリしてないの?」
それは、鈴菜の心のことだろうか。
鈴菜ははぁと息をつき、軽く首を振った。