センセイと一緒 ~feel.Naoki~
「ううん。……もうはっきりしてる。やっぱ私、笠原君が好き……」
「そっか~……」
「でも……」
鈴菜は肩を落とした。
昨日のことが脳裏をよぎる。
彼女がいるのに、なぜ直樹は自分にキスしたのか。
うーんと唸る鈴菜を和泉が横から覗き込む。
「……なに? どしたの、鈴?」
和泉は心配そうに鈴菜を見る。
鈴菜はひとつ息をつき、昨日のことと修学旅行でのことをかいつまんで和泉に話した。