センセイと一緒 ~feel.Naoki~
「森下さん」
鈴菜の目の前で直樹の形の良い唇が動く。
直樹はまっすぐ鈴菜を見つめながら、言った。
「君が好きだ。……俺と付き合ってほしい」
――――直樹の言葉に。
鈴菜は呆然とし、目を見開いた。
直樹の言葉は鈴菜の心に正面から入り込み、揺さぶっていく。
直樹は鈴菜の両腕をそっと掴み、自分の方へと引き寄せた。
鈴菜は直樹に引かれるまま、椅子から立ち上がって直樹を見上げた。
「本気だよ、俺は。ずっと君が好きだった」
「……え……っ」
鈴菜は混乱しながら直樹を見た。
直樹の瞳は真剣だ。
鈴菜を見つめる、熱く切なげな瞳。
その熱い視線に、鈴菜は戸惑いながら口を開いた。