センセイと一緒 ~feel.Naoki~
三章
1.意地悪?
月曜日の昼休み。
鈴菜は中庭で和泉に土曜の顛末を報告していた。
……というか。
「まさか和泉じゃなくて笠原君が来るとは、思ってもみなかったよ……」
鈴菜にとっては、あれはまさに青天の霹靂だった。
笠原君が来るとわかっていたら、もう少し女の子らしい格好をしたのに。
と上目づかいで見る鈴菜に、和泉はカラカラと笑う。
「だって鈴、笠原が来るって言ったら来なかったでしょ?」
「そんな、ことは……」
「ま、いいじゃん。うまくいったんだしさ。あたしに感謝してよ、鈴?」
「……」
感謝はしている。が……
なんだか素直にそう言えない。
押し黙った鈴菜に、和泉は笑いながら言った。