センセイと一緒 ~feel.Naoki~
「しかしこれでようやく、落ち着いたって感じだねー。長かったよ、ホントに」
「……」
「足かけ一年でしょ? どんだけすれ違うんだよって思ってたけど、ようやく決着がついたね。あー、めでたい、めでたい」
和泉はまるで酒でも飲むかのようにペットボトルのお茶をラッパ飲みし、笑う。
その姿は本当に女には見えない。
鈴菜ははぁと息をつき、和泉を見た。
「でも……和泉。和泉は知ってたの? 笠原君が……その……」
言いながら、頬が赤くなる。
和泉はにっと笑い、ぺしっと鈴菜の肩を叩いた。
「鈴を好きだって? ……知ってたよ、ずっと前からね。前に鈴があいつに失恋したって電話してきた時から知ってたよ」
「え……ええっ!?」
和泉の言葉に、鈴菜は目を見開いた。
となると……。
驚く鈴菜に、和泉ははぁとひとつ息をついて口を開いた。