センセイと一緒 ~feel.Naoki~
「……となるわけ。どう? わかった?」
「……たぶん」
「じゃあ、その問題集の問1から20までやってみようか。俺はちょっと用事があるから、一時間後に答え合わせしよう」
言い、直樹は立ちあがった。
どうやら生徒会室に行くらしい。
任期が終わったとはいえ、まだしばらくは忙しそうだ。
ペンを片手に見上げる鈴菜に、直樹は悪戯っぽく笑って言った。
「でもただやるだけじゃ面白くないか? ……そうだな、正答率80%以下だったらペナルティをつけようか?」
「……へ?」
ペナルティって……
唖然とする鈴菜に、直樹はくすりと笑って言った。