天使⇔悪魔
「はぁ!?いきなり何なのよ!」
 
 
「少女漫画の読みすぎじゃねえの?
 
俺たちだって好みってもんがあんだよ。」
 
 
 
「…へぇ。」
 
 
まぁ好みくらいあるだろうけど…
 
いくらなんでも天使が悪魔に見えて、悪魔が天使に見えすぎでしょ!
 
 
 
「大体にして、お前らが勝手に天使は白、悪魔は黒っていう、変な想像してるのがおかしいんだよ。」
 
 
 
「…ごめん。」
 
なんか分からないけど一応謝った。
 
 
 
「ところで明友さん、大事な話があるのですが。」
 
 
そう言うと黒魔は、真剣な顔つきで私を見る。
 
 
 
「あ…なっ何?」
 
 
「あなたは本来、死ぬ筈でした。
 
しかし僕と接触してしまったことによって、助かってしまったんです。」
 
 
私…本当はあの時死んでたんだ。
 
 
 
< 10 / 122 >

この作品をシェア

pagetop