天使⇔悪魔
「処刑って……そんな…!」
 
 
私のせいで白魔が、処刑されるなんて…。
 
 
「何で……!?
 
 
私はいつも…黒魔にも白魔にも、護ってもらってばかりで……。
 
なのに私はいつも…傷つけてばかりで……。」
 
 
 
「明友さん…。」
 
 
 
「どうしてっ……私は何もできないの……。」
 
 
 
「そんなことありませんっ……!
僕も白魔も明友さんが居たから…変われたのです。」
 
 
 
「ううん……私は二人を変えれても…助けてあげたことなんてない……。
 
いつも…助けることができない。」
 
 
私は胸が締め付けられ、苦しくなった。
 
 
「どうして、こんなにも私は……無力なの…。」
 
 
 
「明友さん………。」
 
 
 
「…ひっく……ぐすっ…」
 
 
 
「ひでー顔だな、おい。」
 
 
 
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