天使⇔悪魔
「…そうだ。俺が明友を助けた。」
 
 
「………!?
でも、もしそうだとしたら……。」
 
 
 
「…信じらんねぇって顔してるぞ、黒魔。」
 
 
 
「…当たり前です……!
あり得ません……ならばどうして今、ここに居るのですか……!?」
 
 
 
「…話すと長くなるが良いか?」
 
 
「はい、構いません。」
 
 
 
「今からする話は、お前が明友を連れて逝ったあとの話だ……。」
 
 
 
「と、言うことはニ、三時間前のことですか。」
 
 
 
「そういうことだな。」
 
 
「……あと、今から話すことは明友に言うな。」
 
 
 
「………?」
 
 
 
「…あいつのことだ、今からする話を聞いたら…
また自分で自分を、責めるだろうからな。
 
だから、絶対言うな。」
 
 
「…はい、分かりました。」
 
 
 
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