天使⇔悪魔
「その件についてですが……。
 
僕はこれからもずっと、明友さんの傍にいます。」
 
 
 
「……!?」
 
 
 
白魔が小さな声で黒魔に話しかけた。
 
 
 
「お前っ…掟は大丈夫なのかよ!?」
 
 
「わかりません。
魔王様に知れたら知れたで、何とかなりますよ。」
 
 
 
「それに……
 
 
白魔が明友さんに手を出したら困りますから。」
 
 
 
「早くー、おいて行くよ!?」
 
 
 
「黒魔…お前には絶対に……。
 
 
明友は渡さねぇ!!」
 
 
白魔が大声で叫ぶ。
 
 
「…いっいきなり何言ってんのよ、白魔!」
 
 
 
「…僕だって明友さんは渡しません。
 
いつか必ず、奪ってあげますよ。」
 
 
 
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