天使⇔悪魔
「…何?」
 
 
「お前が思ってる以上に…
お前は大きな存在なんだ!」
 
 
 
私が大きな存在…?
 
 
「信じられない…私が?」
 
 
 
「まぁ、未来だか何だか知らねぇけど、
俺はわざわざ、明友を殺さなくても良いと思うぜ?」
 
 
「それじゃ駄目なのです…!!
だから白魔は甘いと言っているんですよ!」
 
 
「俺が甘いって言うなら……
てめぇは真面目すぎるんだよ!」
 
 
 
~♪~~♪♪~~
 
 
いきなり誰かの携帯が鳴った。
 
 
 
「失礼、少々お待ち下さい。」
 
 
そう言うと黒魔は立ち上がる。
 
 
 
「……はい……え結構………てまして……せ……魔が…る……から…。」
 
 
私は会話に耳を立ててみた。
 
けれど、会話は途切れ途切れにしか聞こえなかった。
 
 
 
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