天使⇔悪魔
「いつでもかかって来い!」
 
 
 
「白魔!それに黒魔まで何言ってんのよ…!」
 
 
 
「ふんっ…後から後悔しても遅いですからね。」
 
 
「後悔なんかしねぇよっ…!!」
 
 
 
「はぁ……。
いつまでやってるのよ…。」
 
 
 
「とにかくっ!明友は俺のもんだ!」
 
 
「いいえ、僕のものです!」
 
 
 
「…………私は…
 
 
 
誰のものでもないぃ!!!」
 
 
 
私のこの一ヶ月間は、すごく大きいものとなった。
 
白魔と黒魔に出会い、一緒に笑って喜び泣いて悲しんだ。
 
 
初めて生きることの楽しさや、嬉しさを感じた。
 
 
 
私は二人に出会えて良かった。
 
 
もしあの日、私が死ぬことを決意しなければ…
 
あの瞬間、私が飛び降りなければ…
 
 
私たちは出会ってはいなかった。
 
 
これが……
 
 
 
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