天使⇔悪魔
「…うん。」
 
 
 
ガシッッ
 
 
いきなり白魔が私の肩を掴んできた。
 
 
 
「やめろよっ!何で言うんだよ!
アイツに殺られるかもしんねぇんだぞ!?」
 
 
 
「…それでも、良い。
隠し事とか…したくないから。」
 
 
 
「何でだよっ!そんなにっ…そんなに、アイツのことが好きなのかよ……!」
 
 
「…うん。」
 
 
 
「何でだよ…俺は……」
 
 
…白魔?
 
 
 
「俺は…お前に死んでほしくねぇんだよ!」
 
 
 
 
それは天使としてなのか、個人的になのかは私には分からなかった。
 
 
けど…
そう言ってくれて嬉しかった。
 
 
 
「ありがとう……ごめん。」
 
 
 
私がそう言うと、白魔は私の肩から手を離した。
 
 
 
「…俺はちゃんと忠告したからな。
後はてめぇの好きなようにしろ…!」
 
 
 
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