天使⇔悪魔
「うん…。本当にありがと。」
 
 
私はそう言って笑った。
 
 
 
「……黒魔なら、お前の学校の屋上に居るはずだ。」
 
 
「分かった!ありがとう、白魔…。」
 
 
私は学校に向かって走った。
 
 
 
 
「……何やってんだろ、俺。
 
はぁ…。
 
それにしても悪魔に恋するなんて、つくづく人間は馬鹿だな。
 
 
…って、そんな人間を好きになる俺は、もっと馬鹿か…。」
 
 
 
 
 
「……はぁはぁ。」
 
 
意外と学校って遠っ!
 
 
でも早くしないと、行き違いになったら困るし!
 
 
 
 
「…頑張んなきゃ。」
 
 
私はまた走り続ける。
 
 
 
バンッッ
 
 
「黒魔!黒魔!?」
 
 
私は屋上に着くなり叫んだ。
 
 
 
「黒魔!居たら返事して…!!」
 
 
 
「そんなに僕を呼んで…どうかしましたか?」
 
 
 
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